距離画像・カラー画像を用いた表面反射特性の推定
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概要
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物体の3次元形状やその表面特性を忠実に可視化することは、画像処理、コンピュータグラフィックス(CG)、コンピュータビジョン(CV)の分野など画像を扱う様々な分野で必要とされている。物体をよりリアルに表現するために、物体表面の光反射の特性を考慮した光反射モデルが用いられ、その分光反射率は実測データを用いて決定されている。富永は実測データからフレネル反射率を効率良く計算する方法について検討している。また、大槻らは観測画像を用いて実在物体の3次元形状と表面のテクスチャおよび反射率パラメータを同一のシステムで計測する方法を提案した。この方法では、反射モデルと実測のデータとの2乗誤差の最小をとることによって反射率パラメータを推定している。また同様に、辛らは形状が既知である物体表面の幾何情報を用いて、照明光の光源スペクトルの推定を試みており、反射特性を抽出するために3次元幾何情報が有効であることを示している。そこで本研究では、物体の3次元形状と表面テクスチャを同時に観測した、距離画像とカラー画像の両方を用いて、形状情報と輝度情報を解析し、光反射モデルを決定するために必要な、光源方向・スペクトル、表面反射成分および内部反射成分を推定する方法を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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