奥行き知覚に基づく階層的3次元物体モデルの生成

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概要

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3次元仮想空間を効率的に生成・表示するために、人間の視覚特性を利用した方法が研究されている。視覚特性の中でも、奥行きに対する知覚を明らかにすることは3次元空間内の距離感覚の認識を高め、効率的に仮想空間を構築するのに重要であると考えられる。つまり、視点から遠くにある物体を、その奥行き距離と知覚特性に基づき適切に簡略化して表示することで、知覚される画質を維持したまま処理速度を向上することが考えられる。また、長田は、観察者と対象物体との間の距離(視距離)とその距離における奥行最小弁別閾によって、奥行きに対する感度が変化することを定量的に表した。そこで本研究は、奥行弁別閥を用いて奥行き知覚に基づく階層的3次元物体モデルを生成し、視距離とその弁別閾に応じて適応的に解像度を選択し、効率的に物体表示を行う手法を提案する。
1996-03-11

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