適応メッシュを用いた並列領域分割

概要

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画像の領域分割は、従来より幅広く精力的に研究が行なわれて来た。しかし現在のComputer Vision研究分野においてもなお中心的・基本的かつ困難な問題の一つである。従来手法の多くは効率的に安定的分割を行なう為に、予め領域の数・大きさ等を推定する何らかの初期推定を含んでいる。しかし、初期推定は不確定な要因を含むことが多く、領域分割の最終結果に悪影響を与えることもある。本論文では、画像に関する先見知識や、領域の数・位置に関する初期推定を必要しない、汎用的な並列領域分割アルゴリズムを提案する。本アルゴリズムは、画像を特徴が均一な三角小領域集合に分割する適応メッシュ生成法に基づいており、画像の不連続性を再帰的に探索する過程において、階層的に分離・統合処理を行なうことにより、検索された不連続性に整合した領域分割を可能にする。カラー画像と距離画像の2種類の画像に対して実験を行ない、一般画像に対して安定的で、並列H/W上で効率的に実現できることを確認した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18