フェムト秒レーザパルスによる量子井戸中2次元電子プラズマ振動の励起と緩和

元データ 1999-05-21 社団法人電子情報通信学会

概要

フェムト秒レーザパルスと光伝導ダイポールアンテナを用いた時間分解テラヘルツ(THz)分光法により、変調ドープAlGaAs/GaAs量子井戸中の2次元電子のプラズマ振動が放出するTHz電磁波を実時間領域で観測した。放出されたTHz電磁波の減衰から求めた2次元電子プラズマ振動の緩和時間は、電子の移動度から求められる運動量緩和時間に比べて棒めて短く、THz電磁波放射においてはプラズマ振動の位相緩和が大きな役割を演じていることがわかった。またプラズマ放射の励起波長依存性、および励起パワー依存性より、2次元電子プラズマ振動の励起過程が、光吸収端以下のエネルギーの励起光に対しては誘導ラマン効果、また吸収端以上のエネルギーの励起光に対しては光励起キャリアがもたらす急激な熱パルスによるものであることが明らかになった。

著者

平川 一彦 Jst-crest:東大生研:東大ナノ量子機構
関根 徳彦 情報通信研究機構
Kurz H. アーヘン工科大
関根 徳彦 東京大学生産技術研究所
平川 一彦 科学技術振興事業団
平川 一彦 東京大
Vosseburger M. アーヘン工科大学
Haring-Bolivar P. アーヘン工科大学
Kurz H アーヘン工科大学

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