中途失聴者のための音声認識技術を利用したマン・マン・インタフェースの基礎的研究

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概要

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現在の音声認識技術は不完全で認識誤りを起す。しかし、失聴者補助などの分野では、ヒトがその誤りをある程度修正できるはずである。その際、挿入誤りなどがあると意味理解を阻害し、出刀しない方が理解を助ける可能性がある。また、認識率向上のためには莫大な計算量が必要である。しかし、認識結果が理解できる範囲で最小のモデルを使えば、意味理解の低下を招かずに実時間認識を実現できる。そこで、本研究では認識誤りを含む文を被験者に文字で呈示し、意味が理解できるか否かを調べた。その結果、正しい単語が半数程あれば文意を推測できること、認識誤りによる意味理解の低下は生じないことがわかった。また、精細なモデルで認識を行っても意味理解の向上には直接つながらなかったため、ヒトの理解を基準とした最適かつ最小のモデルがあるといえる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-03-05

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