パイロットシンボルを用いたフェージング推定法の一拡張

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概要

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小文では,パイロットシンボルを用いてフェージングを推定する従来のフェージング推定法を拡張している.即ち,従来パイロットシンボルに対して得られるフェージングの値だけを用いてテータシンボルに対するフェージングを推定していたのに対し,これに加えて,前フレームで推定したデータシンボルに対するフェージング推定値も利用して,現フレームのデータシンボルに対するフェージングを推定する方法を提案している.続いて,提案方式を評価するために,提案方式によって推定されるフェージング推定値の平均2乗誤差を解析的に導出している.この解析結果はフェーシング・シミュレータを用いた計算機シミュレーションとほぼ完全に一致する.更に,提案方式と従来方式をBPSKシステムの誤り率において比較した結果,特に高速フェージング,高SN領域において提案方式の採用による改善効果が大きいことを明らかにしている.また,提案方式は推定器の係数偏差に対しても強い(ロバストである)ことを明らかにしている.
1996-07-25

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