微笑の知覚における部位情報と空間周波数情報の役割
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概要
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微笑の特微的な点として, それ以外の基本表情に対する優位性(反応時間の迅速性や高い織別性)や, 2つの微笑(真・偽りの微笑)の存在が挙げられる. 本研究では, "真・偽りの微笑"とニュートラル表情を刺激とし, 呈示時間と注視部位を統制した表情認知実験を行うことで, (1)微笑の認知において重要となる部位情報と, それが認知される際に利用される空間周波数情報との関係(2)反応時間における微笑判断の優位性を規定する要因, を検討した. その結果, 目の近傍を注視した場合, 呈示時問に関わらず誤答率が低かったこと, 及び目近傍の情報のみでは真と偽りの微笑を区別できなかったことから, 微笑判断の時間的優位性は, 低空間周波数成分において判断可能なロの形態の利用に依存していることが示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-05-13
著者
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