表情、及び性別における曖昧性認知に関わる脳内部位の同定 : Event related fMRIを用いた検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
表情と性別の処理における独立性が、これまでの神経心理学的研究で報告されている.本研究では、曖味な表情・性別の処理に関与する大脳の領域をEvent related fMRIにより検討した.表情の曖味性を操作した刺激を用いて表情判断課題を、また、性別の曖味性を操作した刺激を用いて性別判断課題を行った.表情の曖味性の処理には、前帯状回, 両側の下前頭回において、また、性別における曖味性の処理には前帯状回, 左下頭回において活動の上昇がみられた.これらの結果は、右下前頭回が表情認知プロセスにおける曖味性の処理に関与する部位であることを示すとともに、表情と性別における曖味性の処理プロセスは異なることを示唆する結果であるといえる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-11-27
著者
-
飯高 哲也
名古屋大学大学院医学系研究科精神生物学
-
月浦 崇
東北大学加齢医学研究所
-
松江 克彦
東北福祉大学感性福祉研究所
-
前田 泰弘
東北福祉大学 感性福祉研究所
-
松江 克彦
東北福祉大学
-
筧 一彦
名古屋大学人間情報学研究科
-
月浦 崇
東北大学医学部高次機能障害学
-
筧 一彦
中京大学情報理工学部
-
野村 理朗
名古屋大学 大学院人間情報学研究科
-
長谷川 武弘
東北大学教育学研究科
-
筧 一彦
名古屋大学大学院情報科学研究科
-
筧 一産
名古屋大学大学院人間情報学研究科
-
筧 一彦
中京大学情報科学研究科
-
筧 一彦
名古屋大学
-
飯高 哲也
名古屋大学医学部精神科
-
前田 泰弘
東北福祉大学
関連論文
- 有効視野拡大訓練に伴う脳活動の変化(日本基礎心理学会第28回大会,大会発表要旨)
- SS5-2 情動と脳機能 : 扁桃体を中心として(IV,脳・心・神経系とアレルギー,生活環境習慣病としてのアレルギーを検証する,第59回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 消失事象を主観的なものであると混同させる刺激要因の検討(日本基礎心理学会第28回大会,大会発表要旨)
- 幼児期のアクセント生成と知覚の相互影響
- 神経画像を用いたヒト高次脳機能の研究 : 顔・表情の認知を含めて
- 動作イメージ課題における functional MRI 計測 : 手の把持動作イメージによる実験
- 情動と脳機能 (特集 脳神経系とアレルギー)
- 視聴覚情報の統合的知覚 : 音源定位課題による検討
- 2音呈条件における音源定位の偏向現象の規定因 : 周波数帯域の重なり及びレベル差の影響
- 2音の開始時間のずれが音源定位に与える影響