視線分析に基づく擬人化エージェントのユーザビリティ評価の検討(ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム)
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概要
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擬人化エージェントは多くの場面で使用されているが,その効果や悪影響の定量的評価はまだ不十分である.想定される悪影響の一つに,エージェントがユーザの注意を引き付けることでタスクへの集中を阻害することが挙げられる.我々は視線測定に基づいてこのことを検証することを試みた.タスクには写真を見ながらある場所の説明を受けるバーチャルツアーを選び,写真の再認記憶率と視線統計量の関連を調べた.擬人化エージェントを表示する条件(Agent条件)と表示しない条件(No-agent条件)各々15人の被験者について実験を行なった.その結果,両条件を通してタスクに無関係な情報への注視時間(t_<irr>)と記憶率の間に負の相関があった.この結果は,この問題における集中度のバロメータとしてのt_<irr>の妥当性を示唆している.また,Agent条件においてt_<irr>が有意に増加し,擬人化エージェントが集中を阻害する可能性が示唆された.その原因を視線統計量に基づいて考察する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-03-18
著者
-
大野 健彦
日本電信電話株式会社NTTサイバーソリューション研究所
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深山 篤
日本電信電話株式会社NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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深山 篤
日本電信電話株式会社 サービスインテグレーション基盤研究所
-
大野 健彦
(株)nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
大野 健彦
Ntt コミュニケーション科学基礎研究所メディア情報研究部
-
BAO PHAM
スタンフォード大学
-
大野 健彦
Nttコミュニケーション科学基礎研究所 日本電信電話株式会社
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大野 健彦
日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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