教育現場における情報通信倫理教育

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概要

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今日の情報処理技術の発展は1日単位での進歩を遂げ、利用方法についての社会全体のコンセンサスが出来上がるのを待たずして、情報通信ネットワークを利用した新種の事件や犯罪が次々と発生する時代に入った。もはや、技術の進歩に伴う規約の制定・詳細な機器利用のガイドラインの確立は、情報通信ネットワークの発展に追い付いていない。しかし、そのような規約・ガイドラインが明文化されずとも、技術の進歩・利用形態の変化とは無関係な「情報通信に関わるものが持つべき倫理」は存在するであろう。この「情報通信倫理」とも言うべき新しい倫理が社会に広く認識され、その内容や趣旨についても正しい理解を得ることが可能となれば、それは、今後の技術革新にも耐え得る明確な原理・指針となろう。本稿では、この「情報通信倫理」を広めるにあたって特に重要な役割を演じる「教育現場における情報通信倫理教育」のあり方について取り上げ、今後の展望についての提言をしたい。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

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