3次元乳房CT像からのがん陰影の自動抽出と特徴量計測

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概要

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本論文では, 3次元乳房X線CT像の乳がん診断支援システムの開発を目的として, 従来2次元の場合に用いられていた適応リングフィルタを3次元に拡張し, それを用いてがん陰影を抽出する手法を提案する.また, 抽出されたがんの候補領域に対してさまざまな特徴量を測定する処理も開発したが, それについても述べる.ここで, 本手法で用いた3次元適応リングフィルタは, コントラストに影響され難く球状領域の抽出に効果的であるという特徴をもつ.上記の手法を実際の3次元乳房CT像12例に適用したところ, 全ての乳がん陰影の位置に候補領域が抽出された.また, 領域内のフィルタ出力によって順位付けした結果, がんに対応する候補領域は全て4位以上であることも確認された.さらに, その候補領域を医師が評価したところ, いずれもがんの領域がほぼ正確に抽出されている事も知られた.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-01-16

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