マルコフ場における柔軟な構造要素を用いた混合分布推定のためのモデル選択基準とそのX線画像理解への応用

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概要

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本研究は、マルコフ場において、物体に柔軟にフィットする構造要素を用いて混合分布推定を行なうことを目的とし、これに関する新しいモデル選択基準を提案する。柔軟な構造要素を持つフイルタを利用するとき、抽出対象モデルによる推定結果と背景モデルによる推定結果の矛盾性の解決が問題となっていた。混合分布推定と情報量基準設定よるモデル選択の視点、およびマルコフ場における統計的推定の立場からこの問題を解消する方法を提案する。提案手法はマルコフ場における生起確率、オープニング演算の結果フィット性、構造要素の定義域の大きさや構造要素個数に関する評価式を組み合わせ混合分布の推定を行なう。また、混合分布の重み係数の論理和を許すことにより同族の構造要素の結合を可能にする。これにより、抽出対象モデルによる推定結果と背景モデルによる推定結果の矛盾の解決を実現する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-01-22

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