スケッチ画像とマルチスケールエッジに基づく顔の表情変換の実現

概要

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本論文では、顔の濃淡画像からマルチスケールエッジとスケッチ画像を抽出し、マルチスケールエッジに符号化されたスケッチ画像を用いて新しい表情変換手法を提案する。マルチスケールエッジは顔の濃淡画像に対し多重解像度分析を行い、それから得られる高周波成分として求められる。一方、顔のスケッチ画はMorphology、symmetry operatorとRectangle-filterを用いて抽出する。マルチスケールエッジは高周波情報の極値で、多くは各顔部品の輪郭上にある。顔のスケッチ画は各顔部品の輪郭を線画として表したものであるので、マルチスケールエッジを用いで2値のスケッチ画を多値にすることが可能である。多値のスケッチ画と一つの低周波画像を用いてMallatのマルチスケールエッジによる信号の復元理論に基づいて顔の濃淡画像を復元する。さらに、表情変換を施したスケッチ画と低周波画像から表情が変換された顔の濃淡画像が簡易に得られることを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-11-20