安定な顔認識のための分散協調登録
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概要
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本論文では, 安定な顔認識の実現に必要な顔画像集合を, 効率良く獲得する分散協調登録システムについて述べる.本システムは, カメラとプロセッサによって構成されるエージェントを多数配置し, 互いに協調させることにより, 人物の検出・追跡と顔画像の登録を統合的に実現する.本システムの協調メカニズムを3層構造で構成することにより, 必要な通信量を軽減し, 効率的な強調動作を実現する.第1層では, 各エージェントが独立に対象人物の検出と2次元追跡を行う.第2層では, エージェンシー内で, 同一の対象人物を追跡するエージェント同士を協調させることにより, 安定な3次元追跡を実現する.第3層では, エージェンシー間の協調により, 対象人物の位置や登録状況に応じてエージェンシー構成を動的に変化させ, 各カメラの対象人物を切り換えることにより効果的な登録を実現する.8台のカメラで構築したシステムによる実験結果を示し, 提案手法の有効性を確認する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-03-01
著者
-
加藤 丈和
産業技術総合研究所知能システム研究部門:和歌山大学システム工学部情報通信システム学科
-
向川 康博
岡山大学工学部情報工学科
-
尺長 健
岡山大学工学部情報工学科
-
加藤 丈和
岡山大学工学部情報工学科
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