Photometric Image-Based Renderingによる仮想照明画像の生成
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概要
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本稿では, 対象物体の3次元形状や物体表面の反射特性などのパラメータを陽に復元することなく任意照明画像を生成するPhotometric Image-Based Rendering(PIBR)を提案し, この枠組みで拡散反射と鏡面反射を生成する手法について述べる.従来のImage-Based Renderingの多くは, 視点位置変動にともなう幾何学的な見え方の変化を扱うことを主目的としていたのに対し, PIBRでは照明変動にともなう光学的な見え方の変化を扱う.影や鏡面反射が混在するシーンを扱うために, 本研究では, 物体上で観測される拡散反射成分と鏡面反射成分を分離し, それぞれ別々に取り扱う.拡散反射と鏡面反射は, それぞれ異なる性質を持つため, これらの性質の違いを考慮し, 拡散反射のためには画像の線形化を, 鏡面反射のためにはモーフィングをそれぞれ適用する.画像の線形化により, 物体形状を復元することなく, attached shadowを含む拡散反射を生成できることを示す.実画像を用いた実験により, 影や鏡面反射が混在する場合だけでなく, 光源の形状が写り込む場合にも, 自然な画像が生成できることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-12-15
著者
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