ハイパクロスバ・ネットワークにおけるバッファの利用法と転送性能について

概要

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本研究では、超並列計算機向きプロセッサ間結合ネットワークの一つであるハイパクロスバ・ネットワークにおいて、ネットワーク中でのバッファリングについて検討する。ハイパクロスバ・ネットワークにおける従来の研究では、単純なstore&forwardルーティングやwormholeルーティングが用いられ、また、デッドロック回避のために固定ルーティングが採用されていたが、最近の研究によりvirtual channelを用いた適応ルーティングやvirtual cut-throughルーティングを導入することによりその転送性能の向上を実現できることが分かってきた。ここでは、virtual channelを用いた適応ルーティングとvirtual cut-throughルーティングを組み合わせたルーティング方式を考え、virtual channelの本数とvirtual cut-throughルーティング用のストア・バッファの容量との振り分け方が転送性能に与える影響について評価する。その結果、ランダム転送時でも最大で、理想値の9割を越える性能を達成できることが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-07-23