Active Time Reversal による長距離水平音響通信の基礎研究(<特集>水中音響)
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概要
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著者らはこれまで海中音響における時間反転波の収束性を水槽試験とシミュレーションを通じて検証してきた。本研究では、時間反転波の収束性を利用した水平方向の長距離音響通信、特に、アレイから"点"への通信に関して基礎的な検討を行った。ノーマルモード法、PE法を用いて伝搬路の応答を計算して通信のシミュレーションを行い、時間反転波を用いたことによる効果、Ambient Noise の影響、音速プロファイルの影響、焦点深度の影響等を検討した。その結果、マルチパスが数多く混入し、従来の適応フィルタによる方法では通信を行うことができなかった環境でも、時間反転波を使うことで通信が可能になること、Ambient Noise、音速プロファイル、焦点深度の違いなどがあっても通信路が確保できることなどが分かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-08-13
著者
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越智 寛
海洋研究開発機構海洋工学センター先端技術研究プログラム
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志村 拓也
海洋研究開発機構海洋工学センター先端技術研究プログラム
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渡邊 佳孝
海洋研究開発機構海洋工学センター先端技術研究プログラム
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志村 拓也
海洋研究開発機構先端技術研究プログラム
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越智 寛
海洋研究開発機構先端技術研究プログラム
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渡邊 佳孝
海洋研究開発機構先端技術研究プログラム
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渡邊 佳孝
海洋研究開発機構
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越智 寛
海洋研究開発機構
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志村 拓也
海洋研究開発機構
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