反応熱による排ガス中の窒素酸化物の定量
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概要
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触媒上での反応熱を測定することによって,ガスの濃度を定量するという型の検出器を試作し,これを窒素酸化物の定量に応用した.ここでは,五酸化バナジウムを触媒として用い,窒素酸化物を含む試料と添加アンモニアの間で起こるNO_x-NH_3反応に伴う発熱量を示差型熱電対により検出するという方式を用いた.最適な測定条件が調べられ,その結果,流量(S.V.)1200min^<-1>,検出器温度325℃,添加アンモニア濃度1%で,(20〜1200)ppmの範囲の窒素酸化物が直線的応答で検出できた.又,この検出器を用いた排ガス中の窒素酸化物の測定のための応用と有効性を検討するために,各種妨害ガスの影響を調べ報告した.300ppm以上の二酸化硫黄や高濃度の炭化水素類が共存する場合には,検出器の応答に妨害を与えることが分かったが,一般にこれらのガスを含まないガソリンエンジン排ガス中の窒素酸化物を測定したところ,他の方法と比較して良好な一致が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-02-05
著者
-
鈴木 孝治
慶應大・理工・応化
-
鈴木 孝治
慶応大学工学部応用化学科
-
白井 恒雄
慶應義塾大学理工学部応用化学科
-
白井 恒雄
慶応大 理工
-
井上 秀成
慶応大 理工
-
柳沢 三郎
慶応大
-
伊藤 誠
慶応大学工学部応用化学科
-
井上 秀成
慶応大学工学部応用化学科
-
白井 恒雄
慶応大学工学部応用化学科
-
柳沢 三郎
慶応大学工学部応用化学科
-
白井 恒雄
慶応大学工学部
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