硝酸イオン選択性被覆線電極の検討
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概要
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塩化ビニル及びエポキシ樹脂を保持体とした硝酸イオン選択性被覆線電極(Coated-wire electrode,CWE)を試作し,被覆膜組成,膜厚,形状などを含む作製法及び応答特性,実用性などを検討した.このうち特にエポキシ樹脂を用いた被覆線電極(Epoxy-CWE)は,応答特性,選択性,耐久性ともに優れ,実用化に向く電極が作製された、被覆膜組成は塩化ビニルを用いた被覆線電極(PVC-CWE)の場合,ポリマーとイオン交換体の混合比が1:1,Epoxy-CWEの場合2:1が最良で,この組成での電極はネルンスト応答に従った.応答速度はどちらの電極でも数秒以内で,安定性は±2.0mVであった.PVC-CWEは直線応答下限が1×10^<-4>M NO_3-で耐久性に問題があるのに対して,Epoxy-CWEは2×10^<-5>Mまで直線応答性があり,耐久性,再現性も十分で,更に従来の液膜系電極で大きな妨害となるI-,ClO_4-などの陰イオンに対しても優れた選択性を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-12-05
著者
-
鈴木 孝治
慶応義塾大学 理工学部生命情報学科
-
鈴木 孝治
慶應大・理工・応化
-
柳沢 三郎
慶応義塾大学工学部
-
鈴木 孝治
慶応大 理工
-
白井 恒雄
慶応義塾大学工学部応用化学科
-
石和田 仁志
(現)モービル石油(株)製品開発研究部
-
白井 恒雄
慶應義塾大学理工学部応用化学科
-
白井 恒雄
慶応大 理工
-
白井 恒雄
慶応義塾大学工学部
-
石和田 仁志
慶応義塾大学工学部応用化学科
-
柳沢 三郎
慶応大
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