小型ポリマー混合膜型比較電極の開発(<特集>センサー)
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概要
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脂溶性イオン会合体に基づくポリマー混合膜型比較電極を開発した.この比較電極はテトラキス(p-クロロフェニル)ホウ酸イオン(TpClPB^-)とテトラフェニルホスホニウムイオン(TPP^+)から成るイオン会合体及び膜溶媒(可塑剤)を含むポリ塩化ビニル(PVC)混合薄膜を銀-塩化銀細線上に被膜したものである.開発した比較電極をガラスpH電極と組み合わせて評価した結果, pH2〜12の範囲で従来の銀-塩化銀と飽和KCl塩橋溶液から構成される液絡形比較電極を使用した場合と同様の応答特性を示した{ドリフト電位0.5mV/h以下, 電位の再現性±0.5mV以内(n=10)}.又, このポリマー膜型比較電極を脂溶性アニリンに基づく被覆線型pH電極と組み合わせることにより, 小型のpH測定プローブも開発された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-11-05
著者
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