大気中二酸化窒素の吸光光度法による連続測定
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概要
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大気中のガス状汚染物質である二酸化窒素を連続的に定量するため,二光路比色計を製作してGriess Saltzman 試薬の発色を吸光光度法により連続的に測定した.<BR>試薬はブランクセルを通り,吸収カラムにはいり,試料空気中の二酸化窒素と接触して発色して測定 セルにはいる.試薬は30℃以上で最大発色までの時間が約6分かかるために,簡易加温器により試薬 を加温して発色時間を速めた.液ポンプによる吸収液の流量は4.5m<I>l</I>/min, 空気流量は150m<I>l</I>/minとし,セル幅15cm, 520mμの波長を用いた.本装置により大気中における0.02〜0.5ppmの二酸化窒素を連続的に測定できた.<BR>二,三の地域における測定結果は0.1ppm前後であった.また,自動車排気口付近の空気には0.24ppm程度で意外に少なく,しめ切った部屋で都市ガス暖房をした場合は汚染度が著しく,時には0.5ppmにまで達することがあった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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