ヨウ化テトラブチルアンモニウムを用いた溶媒抽出 : 原子吸光法による微量カドミウムの定量
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概要
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微量カドミウムの定量法としてヨウ化テトラブチルアンモニウムを用い,水相中に生成したイオン対-テトラヨードカドミウム酸テトラブチルアンモニウムをメチルイソブチルケトン(MIBK)で抽出し,原子吸光分析する方法を確立した.イオン対はpH3から5の範囲で定量的にMIBKに抽出される.MIBK相中のカドミウムを原子吸光分析することにより,濃縮と有機溶媒効果を併せた高感度なカドミウムの定量ができた.有機溶媒効果について検討した結果,同一濃度のカドミウムを含む有機溶媒と水溶液との吸光度の比で表される感度増加率は,有機溶媒の沸点と粘度の積の対数値と直線関係にあることが見いだされ,LemondsとMcClellanの結果が再確認され.又,塩析剤として硫酸アンモニウムを添加したところ相分離が迅速になった.検量線はカドミウムが1から5μg,及び5から25μgの範囲で良好な比例関係にあり,変動係数は2μgのカドミウムについて11回の測定で1.87%と計算された.又,1%吸光感度はMIBK相中で0.018μgcm^<-3>であった.
- 1976-05-10
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