8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸-ニッケル(II)-ゼフィラミンの三元錯体の溶媒抽出
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概要
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8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸(H<SUB>2</SUB>QS)とニッケル(II)との陰イオン錯体は,ゼフィラミンの存在で,三元錯体としてクロロホルムに抽出される.ニヅケル(II)の分離および定量のための基礎的条件,および生成する錯体の組成を検討した.黄緑色の抽出錯体は, 400mμに吸収極大を示す.最適抽出pH範囲はpH 7.5〜8.3である.有機相中のニッケル(II)濃度が, 2.57〜25.7μg/10m<I>l</I>の範囲でベールの法則に従う.分子吸光係数は, 1.35×10<SUP>4</SUP>cm<SUP>-1</SUP>・mol<SUP>-1</SUP>・<I>l</I>である.ニッケル(II)-H<SUB>2</SUB>QS錯体の組成比は,水相中pH 4.6では1:2, pH 6.9では1:3である.抽出した三元錯体は, Ni<SUP>2+</SUP>(QS<SUP>2-</SUP>)<SUB>2</SUB>(HQS<SUP>-</SUP>)・(Z+)<SUB>3</SUB>の組成であり,その抽出平衡定数<I>K</I>は<BR><I>K</I>=[Ni<SUP>2+</SUP>(QS<SUP>2-</SUP>)<SUB>2</SUB>(HQS<SUP>-</SUP>)・(Z<SUP>+</SUP>)<SUB>3</SUB>]<SUB>o</SUB>/[Ni<SUP>2+</SUP>][(HQS<SUP>-</SUP>・Z<SUP>+</SUP>)]<SUB>o</SUB><SUP>3</SUP>[OH<SUP>-</SUP>]<SUP>2</SUP><BR>によって与えられ, log<I>K</I>=26.10±1.33である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
-
菅原 正雄
北海道大学理学部化学科
-
神原 富民
北海道大学理学部化学科
-
長谷部 清
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
神原 富民
北大理
-
長谷部 清
北海道大学 理
-
菅原 正雄
北海道大学理学部化学教室
-
神原 富民
北海道大学理学部
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