8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸-鉄(III)-ゼフィラミンの三元錯体の溶媒抽出
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概要
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鉄(III)と8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸(H<SUB>2</SUB>QS)の暗緑色錯体は,第4級アミンであるゼフィラミン{塩化テトラデシル-ジメチル-ベンジル-アンモニウム(ZCl)}の存在で,緑かっ色になり,弱酸性-弱アルカリ性の領域において,クロロホルムで抽出することができる.<BR>この三元錯体は,465mμおよび595mμに吸収極大を示す.その抽出はpH 4.5〜8.5において完全である.有機相中の鉄濃度0.14〜1.26μg/m<I>l</I>の範囲で,この三元錯体はベールの法則に従い,分子吸光係数は, 3.12×10<SUP>3</SUP>cm<SUP>-1</SUP>・mol<SUP>-1</SUP>・<I>l</I>である.<BR>三元錯体の組成は,Fe<SUP>3+</SUP>・(QS<SUP>2-</SUP>)<SUB>3</SUB>・(Z<SUP>+</SUP>)<SUB>3</SUB>と推定された.その抽出平衡定数<I>K</I>は<BR>K=[Fe<SUP>3+</SUP>(QS<SUP>2-</SUP>・Z<SUP>+</SUP>)<SUB>3</SUB>]<SUB>O</SUB>/[Fe<SUP>3+</SUP>][HQS<SUP>-</SUP>・Z<SUP>+</SUP>]<SUP>3</SUP><SUB>0</SUB>[OH<SUP>-</SUP>]<SUP>3</SUP><BR>によって与えられ,log<I>K</I>=39.51±2.49である.
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