テンサンメトリー波高の界面活性剤濃度依存性
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概要
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交流ポーラログラフ法において,多くの界面活性剤は,その吸着-脱着過程により,テンサンメトリー波と呼ばれるピークを示す.Breyerらは,テンサンメトリー波高がLangmuir吸着等温式に従うことを主張した.吸着モル数がテンサンメトリー波高<I>i<SUB>p</SUB></I>に比例すると仮定すると,1/<I>i<SUB>p</SUB></I>と1/<I>C</I>との間には直線関係がなりたつことになる.著者らは,9種の界面活性剤を使用して,1/<I>i<SUB>p</SUB></I>と1/<I>C</I>の直線関係を実験的に証明した.また1/<I>i<SUB>p</SUB>vs</I>.1/<I>C</I>プロットは,千田が報告した<I>i<SUB>p</SUB>vs</I>.log<I>C</I>プロットよりよい直線性を示した.しかしながら,1/<I>i<SUB>p</SUB>vs</I>.1/<I>C</I>プロットにおいて,回帰直線が縦軸と負の値で交わることもある.この論理的矛盾が,未解決のまま残されている.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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