8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸-銅(II)-ゼフィラミンの三元錯体の溶媒抽出
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概要
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8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸(H<SUB>2</SUB>QS)はゼフィラミン(ZCl:塩化テトラデシル-ジメチル-ベンジル-アンモニウム)の存在で銅(II)と反応し,黄緑色の三元錯体となる.この錯体はクロロホルムに抽出され,波長410mμに吸収極大を示す.pH 3.5〜6.0の範囲において抽出率は98.3%で,抽出液は一定の吸光度を示す.最適条件のもとで有機相中の銅(II)濃度4.37〜43.7μg/10m<I>l</I>の範囲でベールの法則が成立する.モル吸光係数は,9.45×10<SUP>3</SUP>cm<SUP>-1</SUP>・mol<SUP>-1</SUP>・<I>l</I>である.三元錯体の組成は,Cu<SUP>2+</SUP>・(QS<SUP>2-</SUP>)<SUB>2</SUB>・(Z<SUP>+</SUP>)<SUB>2</SUB>と推定され,その抽出平衡定数<I>K</I>は<BR><I>K</I>=[Cu<SUP>2+</SUP>・(QS<SUP>2-</SUP>)<SUB>2</SUB>・(Z<SUP>+</SUP>)<SUB>2</SUB>]<SUB>o</SUB>/[Cu<SUP>2+</SUP>][HQS<SUP>-</SUP>・Z<SUP>+</SUP>]<SUB>o</SUB><SUP>2</SUP>[OH<SUP>-</SUP>]<SUB>2</SUB><BR>によって与えられ,log <I>K</I>=25.72±0.20である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
-
神原 富民
北海道大学理学部化学科
-
長谷部 清
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
神原 富民
北大理
-
前山 三千代
北海道大学理学部化学教室
-
長谷部 清
北海道大学 理
-
神原 富民
北海道大学理学部
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