ニトロセルロース樹脂を用いる天然水中タリウムの固相抽出と樹脂懸濁液直接導入電熱原子吸光法による定量
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概要
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ニトロセルロース樹脂から調製した微粒子 (CNR) を用いて,タリウム (III) を抽出する固相抽出-樹脂懸濁液直接導入電熱原子吸光光度法について検討した.陰イオン交換樹脂を懸濁液状にしたものと CNR を比較したところ,後者で良好な結果が得られたため,CNR を固相抽出剤として用いることとした.タリウム (III) は塩酸酸性条件下で pH 0.5〜2 の範囲において樹脂相によく抽出され,ピロリジンジチオカルバミン酸錯体とすることで捕集効率を上げることができた.タリウム(I) は樹脂相へは抽出されないが,酸化剤として臭素水を加え,タリウム (III) へ酸化させることで測定することができた.検量線は相関係数 0.998 の直線が得られ,空試験の標準偏差の 3 倍から求めた検出限界は 0.9 ng であった.タリウム 30 ng での相対標準偏差は 2.5% (n=5) であった.また,河川水 50 ml について添加回収実験を行ったところ,95 ± 3% の回収率を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2002-09-05
著者
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大関 邦夫
弘前大学理学部化学科
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糠塚 いそし
弘前大学理工学部
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大関 邦夫
弘前大学理工学部
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糠塚 いそし
弘前大学理工学部物質理工学科
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堀口 亮
弘前大学理工学部物質理工学科
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清水 裕
弘前大学理工学部物質理工学科
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関川 慎也
弘前大学理工学部物質理工学科
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