チオシアン酸イオンとゼフィラミンイオンを用いるチタン(IV)とバナジウム(IV)の多段濾過分離(<特集>:分離(その1))(抽出・吸着分離)
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概要
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チタン(IV)-及びバナジウム(IV)-チオシアン酸錯体をゼフィラミンとのイオン会合体として濾過分離する方法を検討した.バナジウム(IV)が定量的に捕集される条件においてTi(IV)も又数パーセント捕集されるため, 1度の濾過でV(IV)とTi(IV)を定量的に分離することはできない, そこで, メンブランフィルターに捕集された金属-チオシアン酸錯体を溶離し, 再び濾過して捕集する方法を検討した.溶離液には0.1M硝酸カリウムを含む0.1 M塩酸を用いた.溶出液に再びチオシアン酸カリウムとゼフィラミンを加えて金属イオンを捕集し, 再び溶離する.濾過と溶離の操作を4〜5回繰り返すことにより100〜300μgのV(IV)を100〜300μgのTi(IV)から分離できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-11-05
著者
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