クロマズロールSを発色剤とするイットリウムの吸光光度定量法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クロマズロールSは水溶液中,ほぼ中性の領域でイツトリウムと反応し赤紫色の錯体を生成するので,これをイツトリウムの吸光光度定量法に応用するため.その基礎的条件について検討し.さらに生成錯体の組成などを求めた.<BR>イヅトリウム-クロマズロールS錯体は,試薬対照でpH7.0以上では562mμに吸収極大を有し.pH7.6で最高の吸光度を示す.また.pH7.6において水対照では.試薬量に応じて約487mμに等吸収点を有する。検量線は原点を通る直線となり.イツトリウム定量の最適濃度範囲は0.6〜3.5μg/m<I>l</I>である.モル吸光係数22,600を得た.またこの反応の感度は,Sandellの表示法によれば0.004μg/cm<SUP>2</SUP>となり,かなり鋭敏である.生成錯体は,実験の条件下でイツトリウム:クロマズロールS=1:2の組成を有し,生成定数1.5×10<SUP>10</SUP>(25℃)を得た.そのほか共存イオンの影響についても検討した.
著者
関連論文
- クロマズロールSを発色剤とするベリリウム2 の吸光光度定量法
- チオシアン酸イオンとゼフィラミンイオンを用いるチタン(IV)とバナジウム(IV)の多段濾過分離(:分離(その1))(抽出・吸着分離)
- 銅(II)-ネオクプロイン-クロムアズロールS三元錯体の生成とその銅(II)の吸光光度定量への応用
- クロマズロールSを発色剤とするイットリウムの吸光光度定量法
- クロムアズロールSを発色剤とする銅の吸光光度定量
- クロムアズロールSを発色剤とするランタン(III)の吸光光度定量法