クロムアズロールSを発色剤とする銅の吸光光度定量
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概要
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銅はクロムアズロールSと反応し,ほぼ中性のpH領域で青色の錯体を生成するので,これを銅の吸光光度定量に応用するため,その呈色に対する基礎的条件について検討し,最適条件で検量線を作成した.また生成錯体の組成などについても検討した.<BR>銅-クロムアズロールS錯体は試薬対照で600mμに吸収極大を示し,その組成は銅:クロムアズロールS=1:1と推定され,また微酸性のpH領域では約550mμに吸収極大を有する1:2組成のものも生成する.<BR>銅定量には600mμに吸収の極大を示す錯体を利用した.この錯体は瞬時に生成し,その呈色は時間とともに,安定に推移する.pH6.7で最高の吸光度が得られ,試薬添加順序によって吸光度は変動しない.測定の最適濃度範囲は10m<I>l</I>中銅9〜22μgとなり,Sandellの表示法による反応の感度は0.003μg/cm<SUP>2</SUP>である.そのほか共存イオンの影響についても検討した.
著者
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