銅(II)-ネオクプロイン-クロムアズロールS三元錯体の生成とその銅(II)の吸光光度定量への応用
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概要
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銅(II)は微酸性のpH領域においてネオクプロイン(Ncp)及びクロムアズロールS (ChS)と反応し,銅(II):Ncp:ChS=2:2:1の結合比を持ち,電気的に中性の混合配位子錯体を形成する.この錯体は(0.04〜0.05)%(w/v)の非イオン性界面活性剤Triton X-100の添加で完全に可溶化し,600nmに吸収極大を示す.又,この波長における見掛けのモル吸光係数はおよそ5.86×10^4 dm^3 mol^<-1>cm^<-1>である.錯体はpH5.3〜6.6の範囲で一定かつ最高の吸光度を与える.Ncp及びChSの最適濃度範囲で銅(II)濃度と吸光度との間に良好な直線関係が得られ,銅(II)濃度(7.5〜23.9)×10^<-6>mol dm^<-3>の範囲で精度よく測定できる(Ringbomプロット).Sandell表示法による定量感度は吸光度0,001に対し,0.002_2μg cm^<-2>となる.
- 1976-09-10
著者
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