キシレノールオレンジによるクロム(III)の吸光光度定量法
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概要
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キシレノールオレンジ(XO)を発色剤として,微量のクロム(III)を光度定量するための基礎的な条件を検討した.クロムに対してXOが過剰に存在するときは,溶液の酸性度に応じて2種の錯体を生成するが,定量には527mμに吸収の極大をもつ錯体を利用した.この錯体はpH2付近で最高の発色を示す.錯体の生成には加熱を要するが,いったん生成したものは長時間安定である.クロムの量が約30μg/25m<I>l</I>までは吸光度との間に直線関係が成立する.III〜IV価金属イオンや,NTA,EDTAなどはクロムの定量を妨げる.この錯体の組成は[Cr(III)]:[XO]=1:1であり,また,みかけの生成定数はpH1.7において3.7×10<SUP>3</SUP>程度である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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