キシレノールオレンジによるロジウム (III) の吸光光度定量法
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概要
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キシレノールオレンジ (XO) を発色剤として, 微量のロジウム (III) を光度定量するための基礎的な条件を検討した.ロジウムに対してXOが過剰に存在するときは, 520mμに吸収の極大を持つ赤色のキレートを生成する.このキレートはpH2.7〜3.3で最高の発色を示す.キレートの生成には加熱を要するが, いったん生成したものは長時間安定である.ロジウムの量が約60μg/25m<I>l</I>までは吸光度との間に直線関係が成立する.3〜4価金属イオンや, NTA, EDTAなどはロジウムの定量を妨げる.加熱終了後溶液に酸を加えて酸性度を大きくすれば, 定量の感度が約20%増す.このキレートの組成は [Rh (III)] : [XO] =1 : 1であり, また, みかけの生成定数はpH2.50において2.8×10<SUP>3</SUP>程度である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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