キシレノールオレンジを金属指示薬とするキレート滴定法の理論的考察 : この研究は弘前大学報理学部化学教室において行なったものである
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概要
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キシレノールオレンジを指示薬として金属イオンを滴定するときの当量点付近における指示薬の変色を理論的に考察し,すでに測定された金属-キシレノールオレンジ錯体の生成定数をもとにして滴定が可能かどうかを検討した.この結果,カドミウム,コバルト,銅,亜鉛,インジウムおよび希土類元素について計算した滴定可能なpH範囲は,実験的に求められた滴定条件とよく一致することがわかった.鉄(III)は平衡論的にも,また実験的にも滴定が不可能であるが,ニッケル,マンガンなどは適当な条件を選べば滴定が可能であると思われる.また,鉛のキレート滴定についても言及した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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