キシレノールオレンジおよびメチルチモルブルーによるトリウムの吸光光度定量法
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概要
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キシレノールオレンジ(XO)およびメチルチモルブルー(MTB)を発色剤とする微量のトリウム(IV)の吸光光度定量法を確立し,あわせて,生成する錯体の組成および生成定数を求めた.これらの錯体の吸収曲線,吸光度とpHとの関係,試薬添加量の影響および呈色の安定性などの基礎的な条件を検討して最適定量条件を定めた.この結果,1:2(トリウム:試薬)錯体の生成を利用すれば,XOおよびMTBによってそれぞれ0.2〜2.8ppm(pH4.1)および0.4〜4.0ppm(pH4.3)の範囲でベールの法則に従う検量線が得られることがわかった.検量線から求めたモル吸光係数はそれぞれ,77,000(568mμ)および39,400(568mμ)であり,また感度はそれぞれ0.003および0.006μg/cm<SUP>2</SUP>であって,これらの試薬はトリウムに対してきわめて感度の高い発色剤である.<BR>次に,連続変化法によって,生成する錯体の組成を求めた結果,溶液の酸性度によって,トリウムはこれらの試薬と1:1および1:2(トリウム:試薬)の2種の錯体を生成することがわかった.さらに上の結果から1:2錯体の生成定数を計算した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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