ピロカテコールバイオレットによるインジウム(III)の溶媒抽出吸光光度定量
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概要
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インジウム(III)-ピロカテコールバイオレット(PV)のキレートは,セチルピリジニウムクロライド(CPC)の存在のもとに,1-ブタノールによく抽出されるので,これを微量のインジウム(III)の光度定量に応用した.抽出キレートは600mμ付近に吸収の極大をもち,抽出相の吸光度は水相のpHを6.2〜8.0にしたとき最大かつ一定値となる.さらにPV,CPCの濃度など基礎的諸条件を求めた.その結果,インジウムが0.6〜9.2μg/20m<I>l</I>の範囲で有機相の吸光度との間によい直線関係が得られた.抽出されたキレートの組成は,インジウム(III):PV:CPCが1:2:2であり,そのモル吸光係数は600mμにおいて約72,000である.吸光度0.001に対する感度は0.001<SUB>6</SUB>μg/cm<SUP>2</SUP>である.
著者
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