ピロカテコールバイオレットを発色剤とする鉄(III)の吸光光度定量法
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概要
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ピロカテコールバイオレットは,弱酸性溶液において鉄(III)と鋭敏に反応し,安定な青色錯体を生成する.この反応は,微量の鉄の定量に応用できる.<BR>生成する鉄錯体は610mμ付近に吸収の極大(試薬ブランク対照)をもち, pH6.2〜7.0で最高の吸光度を与える.最適条件においては,0〜15μg/25m<I>l</I>までの鉄を定量することができる.連続変化法およびMcConnell-Davidson法によって錯体の組成を検討した結果,試薬過剰の条件のもとでは1:2(鉄:試薬)の組成をもつことがわかった.またこの錯体のモル吸光係数は6.24×10<SUP>4</SUP>である.共存イオンの影響としては15種の陽イオンと11種の陰イオンについて検討した.
著者
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