ピロカテコールバイオレットによるガリウムの溶媒抽出吸光光度定量
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概要
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ピロカテコールバイオレット(PV)は臭化セチルピリジニウム(CPB)の存在のもとで,ガリウムと鋭敏に反応して青色の錯体を生成し,この錯体は<I>n</I>-ブタノールによく抽出される.抽出錯体は600mμ付近に吸収極大をもち,水相のpHが5.4〜6.5の範囲で有機相の吸光度が一定かつ最大となる.また錯体の組成はガリウム:PV:CPB=1:2:2である.最適条件では水相のガリウムの濃度が0.35〜5.68μg/20m<I>l</I>の範囲で有機相との間によい直線関係が得られる.モル吸光係数は600mμで約87,000であり,感度は8.2×10<SUP>-4</SUP>μg/cm<SUP>2</SUP>ときわめて高い.また共存する陽イオンおよび陰イオンの影響についても調べた.
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