マルチメディア情報の状態に依存した文脈解析

概要

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自然言語で記述された文章をコンピュータが理解, 実行できれば, ユーザがコンピュータを利用するのが容易となる。我々はこのような考えに基づき, 自然言語によりソフトウエアを記述することができる環境の構築を行い, ユーザがソフトウェアを容易に作成, 利用できる, また他のユーザでもその内容を容易に理解できるようにすることを目標として研究を進めている。この目標を達成するためには, 自然言語記述をその動作プラットホーム上で動作可能なレベルまで変換する仕組みが必要である。我々は, 自然言語記述の動作プラットホームとしてオブジェクト指向型計算モデルに基づくシステムを仮定し, 自然言語として日本語を設定, さらに, マルチメディア情報の利用の要求を日本語で記述した文章(以下, マルチメディア情報操作文章と呼ぶ)に焦点を紋り考察した。そして, 自然言語処理によりマルチメディア情報操作文章を解析し, 以下で定義するメディアオブジェクトの操作プログラムに変換し実行する環境MULICEの構築を行った。MULICEでは, メディアオブジェクトの状態に基づいた文脈解析を行っている。本稿では, この状態依存的な文脈解析について述べ, その評価について報告する。
1997-09-24

マルチメディア情報の状態に依存した文脈解析

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