サービス提供メカニズムに基づく分散型CIMの構築

概要

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CIM(Computer Integrated Manufacturing)では,作業内容や生産状況に応じて,生産にかかわる各部門の間で作業指示書等をやり取りしてさまざまな作業指示や調整を行ない,それに基づき各々の部門の作業内容を変更しながら生産を進めていく.近年,CIMの大規模・複雑化にともない,システムの管理,制御を集中して行なう集中型システムからシステムの各機能を複数のコンピュータに分散した分散型システム(分散型CIM)に移行しつつある.分散型CIMを構築するためには,各部門で行なわれているさまざまな作業とそこで用いられる機器やアプリケーションプログラム(AP)等の分散型CIMの構成要素をどのような機能として複数のコンピュータに分散配置するかを明確にすること,分散配置された各機能の間の連携を作業状況や生産状況に応じて容易に変更できる柔軟性の2つが求められる.また,分散型CIMには,システムの段階的構築が可能であること,システムの構成を容易に変更できることも必要となる.このような柔軟性を持つシステムを分散システム上に段階的に構築する手法として,すでに提案しているサービス提供メカニズムを用いる.本稿では,このサービス提供メカニズムに基づき分散型CIMを構築する上で重要となる分散型CIMの各構成要素のモデル化と,そのモデルに基づき分散型CIMの各構成要素を分散システム上に実装する手法について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

サービス提供メカニズムに基づく分散型CIMの構築

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