分散処理環境におけるオブジェクト実現方式

概要

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多数の計算機がネットワークで接続された分散環境では、多くの資源およびサービスを提供するサーバが物理的に分散して存在している。このような環境では、資源やサービスが物理的に分散しているため、集中型の環境に比べ、効率良く、信頼性の高いサービスを提供する可能性を持っている。しかしながら、大規模で複雑なシステムにおいてこの利点を発揮させるためには、システム内の資源を統一的に管理し、要求を最適なサービスに割り当てる機構が必要となる。我々は、で処理分散と資源管理を統合した分散処理環境の計算モデルを提案し、でその実現機構についてインフラストラクチャとオプジェクトの関係を中心に検討した。本稿では、この環境で実際に動作するオプジェクトの実現方式について提案する。ここで提案する方式は、オプジェクトを手続きとデータに分離し、システム内の複雑のノードに分散配置する。これにより、要求を発するクライアントに対して、最適なサービスを提供することが可能となり、システム構成の変化に柔軟に対応できるシステムの構築が可能となる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24