日本語文章推敲支援ツール「推敲」と文書処理システムとの結合方式に対する検討

概要

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日本語文章推敲支援ツール「推敲」[Ushijima]は,文章の推敲を行ない文章の特徴を調べるために,有用なツール[Kurata]である。しかし,従来のPC版「推敲」はパソコン上で動作しているために,文章の推敲と編集を同時に行なうことができないなどの問題があり,編集機能の追加が強く望まれていた。PC版「推敲」は,1タスクしか実行できないPC上に実現しており,次のような問題が存在していた。(1)同時に複数の機能を動作させることができない。例えば,推敲支援機能と編集機能を同時に動作することができないので,1台のPCで,「推敲」の結果を見ながら文章を編集することができない。そのため,文書を紙に出力し,それと「推敲」の結果を見くらべながら文書の編集をするか,2台のPCを用いて推敲と編集を行なうしかなかった。(2)主として実メモリの制限により大規模なアプリケーションを実現することができない。例えば,学位論文や著書など10万字を越える大きな文章を全体を通して「推敲」を行なうことができない。これらの問題点を解消するには,「推敲」が次の要求を満たす必要がある。(1)PC上で動作している「推敲」をワークステーション(WS,OS:UNIX)に移植し,「推敲」と編集処理を同時に動作できるようにする。10万字を越える大容量の文章の処理を可能とする。(2)編集処理と「推敲」を有機的に結合する。結合方式としては、編集処理や文書整形の種類を問わないように,「推敲」と編集処理や文書整形を汎用的に結合できるようにする。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

日本語文章推敲支援ツール「推敲」と文書処理システムとの結合方式に対する検討

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