国際標準形式記述技法に基づく体系的試験支援環境FORESTの提案と実現

概要

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ISOおよびCCITTでは,OSI (開放型システム間相互接続)のためのプロトコルを規定するだけでなく,プロトコルの仕様を記述するための形式記述技法や,試験の方法論についても標準化を行っている・プロトコルの形式的仕様記述言語としてSDL,LOTOS,Estelleが,プロトコルの構文記述言語としてASNユが,また,試験方法論の一環として試験仕様記述言語TTCNが標準化されている.これらの言語は,それぞれ独立に標準化が行われたが,これらの利用法関じては,標準化の対象ではなく,それぞれ別途研究課題となっていた.そこで,我々は各言語を体系的に利用し,かつ試験方法論に準拠した体系的な試験環境FORESTを提案し,その有効性を実証するためにFORESTを実現して,これをOSIプロトコルCCRへ適用した.FORESTでは,各仕様記述言語を統合的に使用することを目的の一つにしている.すなわち,プロトコルの仕様をSDLで記述し,その情報を基に,TTCN形式で試験シーケンスを導出し,さらにASN.1でプロトコルデータを作成している.これによって,FORESTでは,形式的なプロトコルの規定に基づき,試験仕様書の作成,試験の実行,および試験成績書の作成を自動的にかつ一貫して行うことが可能となり,CCRの適用において,その有効性を確認した.
1990-07-15

国際標準形式記述技法に基づく体系的試験支援環境FORESTの提案と実現

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