SDLに基づく通信ソフトウェア開発環境

概要

論文の詳細を見る
コンピュータシステム間が、通信回線を介して有機的に接続されることが多くなっている。すなわち、コンピュータが社会に重大なる影響を与えるようになり、システムを支える通信ソフトウェアに対する要求が、増大する傾向にある。一方、複雑化した通信ソフトウェアを、効率的に開発しようといった試みが随所でなされており、特に要求仕様から自動的にプログラムを生成するための手法、さらに作成したプログラムと仕様の適合性検査を自動的に行うための手法が研究されている。従来、通信関連のソフトウェアを開発する上で、仕様記述言語と呼ばれる表現方法があり、暖昧な点を許すことのない定義方法が開発されてきた。我々もCCITTが勧告している仕様記述言語SDLを中心に、国際標準の規定に基づくソフトウェア開発支援ツールを研究、開発している。開発行程において重要なのは一貫した支援であり、特にツール間で受け渡される情報に矛盾があってはならない。そのために標準的な文法を用いて仕様の伝達を行なう必要がある。ここでは、SDL/PRを用いて仕様の動作を記述し、信号等のデータ構造を定義するためにはASN.1を用いることによって、仕様記述段階からテスト段階で用いる統一的な仕様表現形式を提案する。
社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04

SDLに基づく通信ソフトウェア開発環境

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク