意味表現における関係概念の扱い
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概要
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近年、大規模自然言語処理システムの構築への応用を想定した中間言語の提案がいくつかなされている。これらはいずれも「言語的に妥当且つ直感的に受け入れやすい」格関係(コト・モノ間関係)、コト間意味関係、モノ間意味関係を基本にして関係子を体系化している。さらに、中間言語の隣接概念ノード間で冗長性が存在しないよう、関係概念の個数を識別可能な限り最小にする戦略を導入している。ところが、この「言語的に妥当」という出発点には、基本的な関係子のセットの定義が、たたき台となった言語にひきずられるという危険を含んでいる。さらに「識別可能な限り最小個数」という原則は、定義通りには、全概念数の2乗通りの組合せを代入して検証することを要求するため、インクリメンタルな開発を実現するための手続きが全く示されていたいという問題点がある。本稿では、加算無限個の関係概念の存在に対応可能であり且つ現実の語彙の格フレームの付与が安定化できるような関係概念の定義手法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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