共有エディタにおける編集制御とテキストの構造化

概要

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ワークステーションの普及に伴い,グループによる協同作業を計算機で支援する環境への関心が高まりつつある.計算機を利用するオフィスワークの1つに文書作成があるが,この文書の作成作業は基本的に協同作業である.文書は通常複数の人間の目を通して,添削,改訂を行った上で初めて完成するからである.また共同執筆の文書では,固より複数の人間がお互いの作成部分の調整を計りながら進められる.しかしながら,計算機上での現在の文書作成の実際的部分,つまり文書の入力や変更は,メンバ各個人毎の作業に委ねられている.本来これと並行する作業,即ち内容について他のメンバの見解を求め協議しながら変更する作業を同じ計算機上で行うことは出来ない.通常これらの作業はメンバが面会して紙の上で行うため,最終的な文書化は再び個別に行なわねばならず,必ずしも効率的ではない.協議や変更には,文書の細部を会話と共にリアルタイムで指示したり,そこに文字や記号などの具体的表示を与えることが必要である.従って,単にその文書ファイルのコピーを両者が参照でき,音声の会話が可能なだけでは正確な伝達は困難である.本研究では1つの文書を2台のワークステーションに表示し,同時に2人が編集できる共有エディタを開発している.ここでは共有エディダの基礎的な機能を実現する制御法について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04

共有エディタにおける編集制御とテキストの構造化

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