ヒノキの高とり木における吸水と発根(I) : さし穂をとり木枝とみたてた実験
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概要
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さし穂をソイルポトメータにさし付け, そのさし穂に高とり木する。とり木部の周辺もソイルポトメータの機能をもたせる。こうすると, さし穂をとり木枝とみたてることができ, さし穂切口からの吸水が親木からとり木枝への水分供給に相当することになる。とり木部(はく皮部)からの吸水も別に測定することができる。とり木枝の全吸水量の81〜83%は親木(さし穂切口)から供給されたものであった。しかし, 親木からの供給は時間の経過とともに困難になった。はく皮部からの吸水が困難であるようにみえるので, できるだけ早くとり木枝を発根させることが望ましい。高とり木とさし木の発根成績をくらべてみると, 高とり木はさし木よりも劣った。
- 日本森林学会の論文
- 1983-09-25
著者
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