ヒノキのさし穂にみちれる吸水傾向(II)
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概要
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日覆いや蒸散抑制剤を使用したときにどのような吸水傾向がみられるかを, ソイルポトメータを用いて調べ, 同時に発根状態との関係を検討した。相対照度67%の日覆いは, 無日覆いと同じ吸水傾向を示した。この吸水傾向はさしつけ初期にみられる, 気象条件の影響を受けて, 吸水量の大きく変化する期間が長いことのほかは, これまでに得られたものと同じであった。相対照度46%の日覆いはとくにさしつけ初期で吸水を抑制するように思われた。蒸散抑制剤は濃度の高いほどさしつけ直後に強く吸水を抑制した。この抑制は時間の経過とともに除かれていくが, その速さは濃度の低いほど早い。濃度の高い蒸散抑制剤などを用いてさし穂の吸水量を少なくさせることは発根にとってつごうのよいものではないことが考えられた。
- 1976-09-25
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