中国内蒙古の沙地における緑化・造林樹種としての叉子円柏 (Sabina vulgaris) と樟子松 (Pinus sylvestris var. mongolica) さし穂の吸水傾向(林学部門)
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概要
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中国内蒙古に広がる沙地上へ, 叉子円柏(Sabina vulgaris)と樟子松(Pinus sylvestris var. mongolica)の組み合わせによる緑化・造林を考えたときに必要となる基礎的なデータを得るため, これら2樹種のさし穂(切枝)の吸水傾向を, 44∿48日間にわたり調べてみた。いずれの樹種もさし付け直後に最大の吸水速度を示すが, その後叉子円柏では, どちらかといえば吸水速度は直線的に, 樟子松では指数関数的に減少していく。この傾向は苗畑でもガラス室内でも, また発根へいたるさし穂でもそうでないものでも同じであった。ただ, 吸水速度はこれらの場所のちがいや発根のあるなしで若干異なったので, これがどのような意味をもつのか, 樹種間の傾向のちがいも含めて今後検討が必要である。
- 京都府立大学の論文
- 1989-11-18
著者
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