複数枚の画像を用いて3次元物体を近似したオクトツリーを生成する一手法

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複数枚の2次元画像を利用して3次元物体を近似したモデルを計算機内に生成することは,コンピュータ.ビジョン,コンピュータ・グラフィックス,ロボティクスなどの分野で必要な処理である.それゆえ多くの方法が提案されているが,多大な計算時間が必要である,画質の善し悪しがモデルの近似精度に大きく影響するといった問題点があり実際的な方法は確立されていない.そこで,本研究では錐体相貫法を利用した高速なモデル生成法を提案する.錐体相貫法では,まず,画像内で最も画質の善し悪しの影響を受けない物体の輪郭を多角形で近似し,それと投影中心で錐体を定義する.次に,すべての視点の錐体の共通領域を作成しそれを物体の近似領域とする.この処理を多面体モデルのうえで行うと,錐体間のすべての面の組み合わせにおいて交差を調べ共通領域を作成しなければならないが,オクトツリーという位置に関する階層構造をもつソリッドモデルのうえで行うと,そのような組み合わせ的な交差判定が不必要になりアルゴリズムが高速化される.また,提案した方法では投影面を自由に設定できるので任意の座標系でモデルを表現できる.そのうえ,透視投影を利用していること,画像の枚数に制限がないことなどから近似精度の良いモデルが作成できる.最後に,共通領域の表面積,物体の表現精度を意味するオクトツリーの作成レベルに関してアルゴリズムの計算量を評価しそれを実験で検討する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-02-15

複数枚の画像を用いて3次元物体を近似したオクトツリーを生成する一手法

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